ある女子高校医の記録 妊娠
(C)KADOKAWA 1968
白鳥女子高校の校医正木は、身体検査の時、処女証明書を書いてほしい、と女学生のみどりに頼まれて驚いた。そんな時、正木は旧友のトップ屋増永から、女子高生の四〇%が非処女で、妊娠中絶の経験者が一七%という報告を聞き、現代の女子高校生の無軌道ぶりに唖然とさせられた。みどりが家出した。正木はみどりの家を訪ね、彼女の日記を手がかりに調査を始めた。クラス委員で模範生の早苗に事情をきいても、みどりの家出の原因は、何も知らなかった。
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